▶テレビドラマ脚本
野木亜紀子『MIU404』
第4話「ミリオンダラー・ガール」(2020年7月17日放送)
TBSテレビ 金曜ドラマ
警視庁機動捜査隊の破天荒な隊員たちが、24時間のタイムリミットの中で犯人逮捕に全てをかける姿を描く“機捜”エンターテインメントドラマ。
今号では本作の第4話脚本を掲載。拳銃使用による殺人未遂事件が発生。被害者は元ホステスの青池透子で、加害者男性も含め現場から立ち去った。通報を受けた伊吹と志摩は、透子が駆け込んだ付近の薬局へ急行する店主の証言では、透子は店内で銃創の応急処置をした後、大金が入ったスーツケースを持って姿を消したという。透子が過去に裏カジノ事件に関与していた事を知る桔梗の指示で、伊吹と志摩は透子の行方を追うが……。
本作のオリジナル脚本創作について野木氏にお話を伺ったインタビュー『MIU404の脚本創作』も掲載。
出演:綾野剛 星野源 岡田健史 橋本じゅん 黒川智花 生瀬勝久 麻生久美子/美村里江ほか
▶テレビドラマ脚本
第38回向田邦子賞受賞
金子茂樹『俺の話は長い』
1話其の一 3話其の六 6話其の十一 8話其の十六
日本テレビ 土曜ドラマ
前年度に放送されたテレビドラマのオリジナル脚本を対象に、テレビ界を支える優秀な脚本作家に贈られる賞「向田邦子賞」。第38回(2019年度)は金子茂樹氏が選ばれた。今号では、受賞対象作『俺の話は長い』から作家自薦の4編を掲載。1話が「30分2本立て」で放送された。失業してニートになった男の現実逃避に惑わされながらも、家族が共に絆を深めていく様を描く。
金子氏の受賞コメント「受賞の言葉」、今回の審査員を務めた冨川元文氏(第10回受賞)の寄稿「金子茂樹脚本『俺の話は長い』の魅力』、贈賞式の模様を紹介する「PHOTOトピックス」も掲載。
出演:生田斗真 安田顕 小池栄子 清原果耶 杉野遥亮 西村まさ彦 原田美枝子ほか
▶テレビドラマ脚本
桑原亮子『心の傷を癒すということ』
第1回・第2回
第46回放送文化基金賞 番組部門 テレビドラマ番組 最優秀賞受賞
NHK大阪 土曜ドラマ
阪神・淡路大震災で自ら被災しながらも被災者の心のケアに努めた精神科医・安克昌をモデルに、妻との「夫婦の絆」、寄り添い続けた被災者との「心の絆」を描いたヒューマンドラマ。
桑原氏の本作についてのコメント『作者ノート』も掲載。
原案:安克昌 出演:柄本佑 尾野真千子 濱田岳 石橋凌 キムラ緑子 近藤正臣ほか
▶ドラマ評
古崎康成『’20年4月期・6月期のテレビドラマ』
2020年4月期・6月期に放送されたテレビドラマから脚本が優れていた作品を、テレビドラマ評論家の古崎氏が批評する。
▶エッセイ
森下佳子『……で』(4)
脚本家4氏が月替わりで執筆するエッセイ。今回は、テレビドラマ「白夜行」「JIN〜仁」「大河ドラマ おんな城主 直虎」「義母と娘のブルース」ほか多数の作品を手がける森下佳子氏。コロナ禍で家にいることが増えた娘が、男性アイドルグループの応援を通じて、人間的成長を遂げたことを綴った「オタ活的一点突破全面展開」。
▶連載
北阪昌人の RADIO DAYS(19)
ラジオドラマ脚本の第一人者としての日々の雑感など綴るパートと、誌上ラジオドラマ脚本講座「ラジオドラマQ&A」の2部構成で、ラジオドラマを創る楽しさを紹介していく。
▶連載
こうたきてつや(日大名誉教授)/平成ドラマ史への覚書〈一九八五〜二〇一五年〉(20)
「平成」の時代にどんな作家が、どんなドラマを描いてきたのか? 平成ドラマの軌跡を辿る。今回は「平成ドラマの潮流(8)《二〇〇〇〜〇四年》」。
▶脚本公募情報
(募集要項)
橋田賞新人脚本賞
テレビ朝日新人シナリオ大賞
新人シナリオコンクール
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